活動内容・地域

保健支援プロジェクト

 創立以来、ラオスで保健支援活動を行なっています。南部のサワンナケート県では、ソンコン郡保健センターの老朽化した建物と設備を修復・改良し、看護師の在職訓練、薬品・器材の提供を通じて、地域の保健衛生拠点としての機能を復活・強化させることができました。また隣接する村の小学校の新校舎建設支援、中学校の衛生設備設置の支援も行ないました。さらに2013年10月、同県セポン郡に日本大使館の草の根資金協力で完成した、地域保健従事者研修センターへの備品・運営費支援を継続して行なっています。
 また財政面だけではなく、技術面までを含めた支援として、2014年からこの研修センターを使用した保健従事者研修を、ラオス国立公衆衛生研究所・サワンナケート保健局と連携して実施しています。2016年1月には、同地域での母子保健向上プロジェクトが、国際協力機構(JICA)の「草の根技術協力事業」として採択されました。
 国レベルでは2007 年9 月から毎年開催されている「ラオス国家保健研究フォーラム」を各国の支援団体とともに後援しています。また、ラオス国立公衆衛生研究所の中心メンバーの日本留学の滞在費を援助し、将来同国の保健衛生分野の研究と政策を担う人材の育成に努めています。
 これらの活動は、長崎大学や京都市にある総合地球環境学研究所の研究プロジェクトと協働し、県や郡の保健局およびラオス国立公衆衛生研究所との密接な連携のもとに行なわれています。支援を一時的なものに終わらせないためには、現地の人々との協働・連携が最も重要と考えるからです。私たちの活動はまだごく小規模なものですが、ラオスの人々の自立に役立つ協力を長期的に実施していきたいと考えています。

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教育支援プロジェクト

 中国は近年の急速な経済発展により、高学歴化も進み、学習の機会も増えていますが、いまだなお、初等・高等教育の場において、経済的理由や地勢的状況から学習環境に恵まれない子どもがたくさんいます。
 私たちは、青海省・西寧市にある青海民族大学(Qinghai Nationalities University)日本語学部に対して、学習環境向上のため、パソコン・コピー機・校内ラジオ送信機などの機材と教材・図書の寄贈、教科書制作の支援をしてきました。また、経済的に就学困難な学生への奨学金制度を設立するとともに、日本語能力試験受験への援助を行なっています。さらに、学習院大学文学部日本語学科前田研究室のご協力の下、成績優秀者を対象とした短期日本語研修* を4回実施しました。学力・意欲向上を図るとともに、日本で生活体験することで日中友好・相互理解の一助となっています。また2009年にオープンした国際交流基金・西寧ふれあいの場の設備援助や活動支援も継続的に実施しています。
 そのほか、四川省僻地の就学困難な子どもたちに対して、現地との連携のもと、学びの場の提供を支援しています。
 今後も、学びたいという学生や子どもたちのため、持続的な教育支援活動を行なっていきたいと考えています。

*国際交流基金 海外日本語教育支援NGO助成 対象事業(平成19年度)

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